icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻1号

1998年01月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

Multiple-Probe FISH

著者: 西村崇代1 高橋暁子1 雀部豊2 久保春海2

所属機関: 1幸町産婦人科診療所 2東邦大学医学部第1産科婦人科

ページ範囲:P.98 - P.101

文献購入ページに移動
はじめに
 fluorescence in situ hybridization (FISH)の開発は多くの分野に新しい進歩をもたらした.着床前診断はその1つの例である.
 FISHの最大の強みは分裂中期の細胞だけではなく分裂間期の細胞についても解析が可能なことである.しかし,FISHにはターゲットとした限られた染色体についての情報しか得られない弱点がある.われわれはその弱点に対してより多くの染色体についての情報を短時間で得る試み,すなわち,同一検体に対して2度FISHを行うMultiple-Probe FISH (以下multiple-FISH)を行ったのでここに紹介する.最近すべての染色体を識別できるFISHも開発されているが,われわれが行った方法は特別な機器を必要とせず通常のFISHを行う設備で施行可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?