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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻1号

1998年01月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編

Gaucher病の遺伝子診断

著者: 伊東建1 井田博幸1 衛藤義勝1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学小児科

ページ範囲:P.102 - P.106

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はじめに
 Gaucher病とはライソソーム酵素の1つであるglucocerebrosidaseの活性低下により,その基質であるglucocerebrosideが網内系細胞に蓄積することによって引き起こされる肝脾腫を主徴とする脂質代謝異常症である.常染色体劣性遺伝の形式をとる先天性代謝異常症であり,リソソーム病のうち最も頻度が高い疾患である1,2)
 症状:肝脾腫による腹部膨満が最も多く見られ,脾機能亢進による血小板減少を伴うことが多い.さらに大腿骨頭壊死や圧迫骨折などの骨症状,肺浸潤による呼吸器症状などがみられる.また,痙攣,失調,眼球運動失行などの多彩な神経症状がみられることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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