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SAWによるイムノセンサー
著者: 廣田晃一1
所属機関: 1国立健康・栄養研究所母子健康・栄養部
ページ範囲:P.108 - P.109
文献購入ページに移動 近年,バイオセンサーの新しい流れとして,免疫反応をリアルタイムに検出しようとする,いわゆる直接型イムノセンサーの開発が進んでいる.とりわけ,酵素や蛍光標識といった化学修飾なしに,免疫反応に伴うさまざまな抗体の変化をとらえて検査する方法が考案されている.現在のところ,実用化されているのは光学的な原理を応用したものに限られるが,研究室レベルでは,質量検出型,電気化学型,熱検出型といったさまざまなイムノセンターの試みがあり,なかでも,近年の電子部品製造技術の進歩から,質量検出型イムノセンサーについての関心が高まりつつある.
質最検出型のイムノセンサーというのは,水晶やタンタル酸リチウムのような物質が特つ圧電効果を利用するものである.圧電効果は,19世紀の終わりごろ発見されたもので,水晶のような物質に電圧をかけると振動が起こって超音波を発生する現象を言う.物質の表面に何かが吸着すると,その重さによって周波数が変化することから,物質の表面に抗体を固定化しておいて,抗原を反応させることで,抗原の定量が可能になる.この方法は水晶マイクロバランス(Quartz Crys-tal Micro balances;QCM)と呼ばれ,IgG,農薬,バクテリア,赤血球などの測定が報告されている.
質最検出型のイムノセンサーというのは,水晶やタンタル酸リチウムのような物質が特つ圧電効果を利用するものである.圧電効果は,19世紀の終わりごろ発見されたもので,水晶のような物質に電圧をかけると振動が起こって超音波を発生する現象を言う.物質の表面に何かが吸着すると,その重さによって周波数が変化することから,物質の表面に抗体を固定化しておいて,抗原を反応させることで,抗原の定量が可能になる.この方法は水晶マイクロバランス(Quartz Crys-tal Micro balances;QCM)と呼ばれ,IgG,農薬,バクテリア,赤血球などの測定が報告されている.
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