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今月の主題 蛋白尿の病態解析 巻頭言
蛋白尿の成り立ち
著者: 伊藤喜久1
所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室
ページ範囲:P.1075 - P.1076
文献購入ページに移動血液由来の蛋白の腎臓におけるhandlingは,主にフィルター組織である腎糸球体と回収組織である近位尿細管細胞による.糸球体は毛細管の血管ループであり,糸球体壁は,血管内腔から内皮細胞,糸球体基底膜,上皮細胞から成り,高い動脈圧により,血中成分はここを通過して受け皿であるBowman嚢に濾過される.糸球体壁の機能的なpore sizeは直径約4nm,陰性に荷電しており,血管壁が総体として機能して,主に低分子蛋白を容易に通過させる選択フィルターとしての役割を果たす(選択的透過機能).
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