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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 蛋白尿の病態解析 蛋白尿のメカニズム

糸球体の構造と蛋白尿

著者: 坂井建雄1 猪口幸子1

所属機関: 1順天堂大学医学部第1解剖学教室

ページ範囲:P.1077 - P.1083

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 糸球体の濾過障壁は,内皮細胞,糸球体基底膜,足細胞の3層から成る.糸球体での濾過の際に,蛋白質はごく一部しか漏れないが,その障壁の主役は,糸球体基底膜である.糸球体基底膜を構成するコラーゲンIV型,ラミニン,プロテオグリカンの正常な成分構成が,分子のサイズおよび荷電により,蛋白質を通さない性質の基盤となっている.さらに足細胞による表面の被覆も,濾過障壁の性質を維持するのに不可欠であることが,実験腎炎による所見からわかっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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