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今月の主題 蛋白尿の病態解析 蛋白尿のメカニズム
尿細管性蛋白尿とクロライドチャネルの異常
著者: 五十嵐隆1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院小児科
ページ範囲:P.1097 - P.1100
文献購入ページに移動 糸球体を濾過した蛋白は近位尿細管細胞の管腔側から再吸収され,細胞内で加水分解されてアミノ酸となり基底膜側から体内に取り込まれる.糸球体の篩機能のために糸球体を通過する蛋白は分子量が50kDa未満の尿細管性蛋白が主体である.尿細管腔から蛋白を取り込み,それを処理するendosomeの機能障害は尿細管性蛋白尿の原因の1つとなる.近年,en-dosome膜表面に存在するクロライドチャネルの異常が尿細管性蛋白尿の原因となることが明らかとなった.
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