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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 蛋白尿の病態解析 蛋白尿のメカニズム

尿細管性蛋白尿とクロライドチャネルの異常

著者: 五十嵐隆1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院小児科

ページ範囲:P.1097 - P.1100

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 糸球体を濾過した蛋白は近位尿細管細胞の管腔側から再吸収され,細胞内で加水分解されてアミノ酸となり基底膜側から体内に取り込まれる.糸球体の篩機能のために糸球体を通過する蛋白は分子量が50kDa未満の尿細管性蛋白が主体である.尿細管腔から蛋白を取り込み,それを処理するendosomeの機能障害は尿細管性蛋白尿の原因の1つとなる.近年,en-dosome膜表面に存在するクロライドチャネルの異常が尿細管性蛋白尿の原因となることが明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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