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今月の主題 蛋白尿の病態解析 技術解説
銀染色法による尿蛋白分画法
著者: 芝紀代子1 平塚信夫1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
ページ範囲:P.1106 - P.1109
文献購入ページに移動 セルロースアセテート膜電気泳動法と,筆者らが考案した銀染色法とを組み合わせることにより,健常人の尿蛋白濃度でも鮮明な尿蛋白分画が得られる.本法により,健常人尿蛋白分画は4群に分かれたが,Ⅲ群において各種蛋白濃度が高いことから,将来腎症になりやすいタイプと推論している.糖尿病患者では健常人でみられた4群のほか,新たに1群が加わり5群となった.このうち0群は糸球体障害,Ⅲ群は尿細管障害,Ⅳ群は糸球体障害,尿細管障害を示唆していることが判明した.
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