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今月の主題 蛋白尿の病態解析 新しく登場した尿マーカー蛋白
ポドカリキシン(尿中podocyte)―糸球体上皮細胞障害のマーカー
著者: 原正則1 柳原俊雄1 木原達2
所属機関: 1新潟県立吉田病院小児科 2新潟大学医学部腎研究所
ページ範囲:P.1121 - P.1123
文献購入ページに移動腎疾患を診断するには通常は検尿,血液生化学検査などによってなされるが,最終的な診断は腎生検によらなければならない.これに対し,非侵襲的な診断法が種々試みられており,近年では尿中に排泄される特異的腎抗原を測定することにより,腎障害の程度や質を推測しようとする検査法が開発されつつある.しかし,残念ながらこれらの多くは尿細管障害を検出するものばかりで,糸球体障害を検出する検査法は少なく,とりわけ糸球体上皮細胞(podocyte)障害を評価する方法は見当たらない.尿中podocyte検査はポドカリキシンに対するモノクローナル抗体を用いた尿沈渣蛍光抗体法であり,非侵襲的にpodocyte障害を検出する画期的な方法として開発された1,2).
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