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Bunina小体
著者: 日下博文1
所属機関: 1関西医科大学神経内科学教室
ページ範囲:P.1155 - P.1159
文献購入ページに移動 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral scle-rosis;ALS)をはじめとする運動ニューロン疾患は100年以上前から知られてはいるが1),いまだ原因不明であり,特に上位・下位運動ニューロンの障害されるALSは発症後3~5年で死亡する危険性のある神経難病の代表である.
ALSの神経病理学については古くから記載がある1).運動ニューロン疾患の名前の示すとおり,上位運動ニューロン(運動皮質の神経細胞)とその伝達路である錐体路の変性,下位運動ニューロンの変性がみられることはよく知られていたが,その細胞病理学的変化についての詳細な検討は乏しかった.しかし,近年運動ニューロンの変性過程についての細胞レベルでの知見が続々と集まり,細胞蛋白レベルでの障害過程,さらには分子生物学的,遺伝子学的なレベルまで解明が進んでいる2).
ALSの神経病理学については古くから記載がある1).運動ニューロン疾患の名前の示すとおり,上位運動ニューロン(運動皮質の神経細胞)とその伝達路である錐体路の変性,下位運動ニューロンの変性がみられることはよく知られていたが,その細胞病理学的変化についての詳細な検討は乏しかった.しかし,近年運動ニューロンの変性過程についての細胞レベルでの知見が続々と集まり,細胞蛋白レベルでの障害過程,さらには分子生物学的,遺伝子学的なレベルまで解明が進んでいる2).
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