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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻10号

1998年10月発行

文献概要

編集者への手紙

採血前喫煙の血清ペプシノゲン値への影響

著者: 伊藤正雄1 山西久男1 内藤勉1 多田正大2

所属機関: 1栄研化学株式会社 2財団法人京都がん協会

ページ範囲:P.1172 - P.1173

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1.はじめに
 血清中のペプシノゲンⅠ,Ⅱ,(PG Ⅰ, Ⅱ)値およびPG Ⅰ/Ⅱ比の測定は,萎縮性胃炎のマーカーとしての有用性から胃癌の発見や胃癌高危険群のスクリーニングを目的として集団検診への応用が検討され,その有用性が多くの施設から報告されている.
 喫煙が血清PG値に影響を与える因子であるとの報告がある.集検現場での取り組みが増加している昨今では,採血前の喫煙の影響を検討する必要があるが,これまで,喫煙歴の有無1,2)やニコチンの細胞レベルでの影響3)についての報告はあるが,採血の際の事前喫煙の影響については報告がない.今回は,この点について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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