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シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
改良ストレッチPCR法によるテロメレースの非RI定量解析
著者: 黒板敏弘1 石川冬木2
所属機関: 1東洋紡績(株)敦賀バイオ研究所 2東京工業大学生命理工学部
ページ範囲:P.685 - P.688
文献購入ページに移動近年,癌化した細胞のテロメレース活性が有意に高値を示すことから,癌関連分野においてテロメレースの研究が盛んに行われるようになった.テロメレースは染色体末端に存在するテロメア配列に6塩基の繰り返しの配列(ヒトの場合:TTAGGG)を順次付加する活性を有する酵素である.テロメレース活性の測定は,テロメア配列もしくはそれに類似の配列を有するオリゴヌクレオチドプライマーにテロメレースを作用させ,付加伸長された繰り返し配列をPCR増幅し,増幅プロダクトの有無により活性の有無および強弱を判定する方法が用いられている.
改良ストレッチPCR法は,われわれが開発したストレッチPCR法をより簡便に行えるように改良したものである.
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