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文献概要
今月の主題 多発性内分泌腫瘍症(MEN) 総説
原因遺伝子RET
著者: 黒川景1 高橋雅英1
所属機関: 1名古屋大学医学部第2病理学講座
ページ範囲:P.739 - P.744
文献購入ページに移動 受容体型チロシンキナーゼをコードする遺伝子RETは,甲状腺髄様癌,副腎褐色細胞腫などを発症する多発性内分泌腫瘍症(multiple endocrine neo-plasia; MEN)2A,2B型,家族性甲状腺髄様癌(familial medullary thyroid carcinoma; FMTC), Hirschsprung病(HSCR)など,複数の疾患の原因遺伝子であることが明らかとなっている.今日,これらの疾患とRET遺伝子の変異部位との関係が解明されており,診断の確定や早期発見が可能となっている.
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