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今月の主題 多発性内分泌腫瘍症(MEN) 臓器別病態検査
甲状腺
著者: 高見博1
所属機関: 1帝京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.775 - P.778
文献購入ページに移動 多発性内分泌腫瘍症(MEN)における甲状腺髄様癌は遺伝性である.従来は,きわめて鋭敏で特異性の高いカルシトニンとCEAにより診断されてきた.また,カルシウム単独,さらにペンタガストリン負荷によりさらに微小なC細胞過形成の段階でも検出できる.しかし,近年の進歩であるRET癌遺伝子の検査により,C細胞過形成発生前の段階でも診断できるようになってきた.本検査法は信頼性も高く,かつ髄様癌は早期に手術すれば完治できる疾患であるため,RET遺伝子の検査の意義はきわめて高い.
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