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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻7号

1998年07月発行

文献概要

研究

採血時の前腕運動に伴う生化学検査値の変動

著者: 河口豊1 市原清志2 河口勝憲1 濵野政弘1

所属機関: 1川崎医科大学附属病院中央検査部 2川崎医科大学検査診断学

ページ範囲:P.819 - P.822

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 採血時に2分間前腕運動(fist clenching)したときの生化学検査値の変動を健常成人8名を対象に調べた.前腕運動開始30秒後からKが著明にL昇,Na, Caも軽度上昇した.乳酸の上昇は運動停止後5分目まで持続した.これらの検査値は同時に調べた静脈血液ガスpH, PvCO2の変化と強い相関を示した.しかし,PvO2は他の項目に先行して変動(低下)したため,いずれとも相関を示さなかった.一方,駆血のみで前腕運動しない場合,逆にPvO2が上昇するという興味深い現象を見いだした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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