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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻7号

1998年07月発行

文献概要

資料

ヘパプラスチンテストを用いるヘパリン活性測定の試み

著者: 岡本茂高1 藤田直久2 吉村学2

所属機関: 1京都府立医科大学附属病院臨床検査部 2京都府立医科大学附属病院臨床医学教室

ページ範囲:P.827 - P.831

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 ヘパリンの抗凝固作用はAT Ⅲと協同して抗トロンビン作用を発現するほか,第Ⅹ a,第Ⅸ a,第ⅩⅡ a因子などに対する阻止因子もあるが,特に,第Ⅱ因子と第Ⅹ因子量とを反映する検査法を考えた.
 これに適した検査はヘパプラスチンテストであると考えられる.このヘパプラスチンの反応は外因性領域で進行し,試薬中には第Ⅰ,第Ⅴ,第Ⅷ,第Ⅸ,第ⅩⅠ,第ⅩⅡ,第ⅩⅢ,リン脂質,Ca, AT Ⅲなどの因子を十分含有しているため,その凝固時間は第Ⅱ,第Ⅶ,第X因子量によって決定される.このことから,AT Ⅲ量とFDP量のみについて検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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