icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻8号

1998年08月発行

文献概要

トピックス

バイオハザードとコンタクトレンズ―アカントアメーバ

著者: 山田誠一1 宮本豊一2 原沢功2 山田利津子3

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部医動物学教室 2聖マリアンナ医科大学臨床検査部 3聖マリアンナ医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.911 - P.913

文献購入ページに移動
 われわれはめがねによって視力を調整でき,不自由さが改善された.そして,人間の果てしない欲望はめがねでも不自由さがまだ残るということで,目に直接レンズをはめ込み(角膜上にレンズを置き),視力を矯正させる方法を工夫した.そのレンズも材質のいっそうの向上が計られ,ハードコンタクトレンズからソフトコンタクトレンズへと開発がなされ,また,長時間の連続装用も可能となってきた.
 しかし,いいことばかりでなく,コンタクトレンズ装用者に,難治性の角膜炎が発症することがあるとわかった.1974年,Nagingtonら1)によって,アカントアメーバ(Acanthamoeba)による角膜炎感染症が報告され,わが国では,1988年に最初に報告2)されて以来,80余例をみるほど多くなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?