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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻8号

1998年08月発行

文献概要

研究

生体肝移植におけるフローサイトメトリークロスマッチの意義

著者: 二ツ山和也1 阿部正浩2 安尾美年子1 渕之上昌平2 阿岸鉄三2

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター 2東京女子医科大学第3外科

ページ範囲:P.935 - P.938

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 生体部分肝移植において,術前の抗ドナーリンパ球抗体の有無と術後の経過について検討した.対象は東京女子医科大学において生体部分肝移植を施行した31症例である.抗体の検出はフローサイトメトリークロスマッチ(FCXM)により行った.抗体の有無により,対象を陽性群と陰性群との2群に分けて検討した.その結果,陽性群と陰性群の両群間において,急性拒絶反応,血栓症,生存率などに有意差を認めなかった.FCXMでの抗体の存在の有無は肝移植後の経過に影響を及ぼさなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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