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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻1号

1999年01月発行

今月の主題 TDMの臨床応用

各論:応用の具体例

感染症:バンコマイシン,アルベカシン―MRSAを中心として

著者: 河波秀旭1 結城祥充2 唯野貢司3 高橋保志4

所属機関: 1市立札幌病院薬剤部 2市立札幌病院薬剤部・薬品情報 3市立札幌病院薬剤部・薬剤課 4市立札幌病院薬剤部・薬剤部

ページ範囲:P.33 - P.40

文献概要

 近年,MRSAは易感染患者にとって厄介な院内感染の起因菌となっている.MRSA感染の治療に用いられる,グリコペプチド系抗生物質であるバンコマイシン(Vancomycin;VCM)と,アミノグリコシド系抗生物質であるアルベカシン(Arbekacin; ABK)はMRSAに対し優れた抗菌力を示す.しかし,両薬剤とも副作用として聴覚障害,腎障害などが知られており,安全で有効な治療を行うには,治療薬物濃度モニタリング(TDM)を行う必要がある.
 本稿では,バンコマイシンとアルベカシンの血中濃度の測定法,その特徴および実際の臨床への応用について述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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