文献詳細
今月の主題 TDMの臨床応用
各論:応用の具体例
文献概要
てんかんの薬物治療を行ううえで最も重要なことは発作型を正確に判断し,それに適した薬物を選択することである.この薬物に応じた適切な治療を行うためには,血中の薬物と代謝物の濃度測定を行うことが必要である.加えて,そのデータを薬物動態学的に解析し,患者個人の投与計画を立てることが求められている.特に小児てんかん患者は,年齢とともに発作型が変化したり,クリアランスが成人と異なることから,診断,薬物の選択,血中濃度測定結果に基づく投与量の決定など,きめ細かい医療スタッフ間の連携が必要となる.
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