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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻1号

1999年01月発行

文献概要

研究

淡明細胞型腎細胞癌の淡明性に関する検討

著者: 有安早苗1 村木紀子1 広川満良2 植嶋しのぶ3

所属機関: 1川崎医科大学附属病院病院病理部 2川崎医科大学病理学教室 3烏取赤十字病院中央検査部病理

ページ範囲:P.101 - P.104

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 淡明細胞型腎細胞癌の細胞質の淡明さについて光学顕微鏡的,電子顕微鏡的観察を行った.対象は淡明細胞型腎細胞癌7例で,光学顕微鏡的にI型(大型細胞,泡沫状細胞質),Ⅱ型(小型細胞,空虚状淡明細胞質),Ⅲ型(I型4とⅡ型の中間型)の3型に分類できた.そして,Ⅰ型では脂質量が多く,Ⅱ型では脂質が乏しくグリコーゲンが多く,Ⅲ型はその中間であることが判明した.このことから,HE標本で肺瘍細胞の淡明さの原因を推測することが可能と思われた.また,他組織の淡明細胞を観察する際にも利用できる可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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