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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻1号

1999年01月発行

文献概要

研究

Helicobacter pylori検出における13C-尿素呼気試験と生検法との比較

著者: 井上貴夫1 中澤三郎1 芳野純治1 乾和郎1 若林貴夫1 奥嶋一武1 小林隆1 西尾浩志1 中村雄太1 嘉戸竜一1 渡辺真也1 梶原正宏2 飯田克巳2 高取和彦2

所属機関: 1藤田保健衛生大学第2病院内科 2明治薬科大学薬品化学教室

ページ範囲:P.105 - P.107

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 13C尿素呼気試験は,Helicobacter pyloriが持つ強力なウレアーゼ活性を利用することで呼気サンプル中の13CO2を測定しH. pylori感染の有無を検出する方法である.本法は,非侵襲的で繰り返し検査が可能であり,胃内におけるH. pylori感染を的確に評価できると考えられている.今回,当科で上部消化管内観鏡検査を実施した120例および除菌治療後の77例(経過観察29例)を対象とした.本法の有用性について生検法と比較検討した結果,除菌判定時および経過観察時に高い感度と特異度を有し,除菌治療後の判定には不可欠な検査であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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