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今月の主題 心電図 巻頭言
最近の心電図検査の動向
著者: 伊東盛夫1
所属機関: 1宗像医師会病院健診センター
ページ範囲:P.1447 - P.1448
文献購入ページに移動 心電図は1903年Einthovenによって発明されて以来,約100年の歴史を持つ.この間に心エコー図,CT,心血管造影法などの優れた心機能検査法が臨床に導入された.しかし,現在でも心電図は最も基本的な臨床検査の1つとしての地位を維持している.言うまでもなく,12誘導心電図は非侵襲的心機能検査の1つであり,ベッドサイドで安全・簡便・迅速に記録可能であり,心房負荷,心室肥大,心筋虚血,心筋梗塞,伝導障害,不整脈,さらには血清電解質の異常など,臨床的に重要な情報が,単純で明確な画像として記録される.しかし,近年の心臓電気生理学,臨床心臓病学,およびコンピュータ医学の進歩に伴い,心臓の電気的活動(すなわち心電現象)に関する情報を検出・収集・処理する方法とその臨床応用の進歩は目ざましいものがある.最近の心電現象の検査における進歩として,次のようなものが挙げられる.
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