文献詳細
文献概要
今月の主題 心電図 話題
心房細動
著者: 福井栄一1 村川裕二1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院循環器内科
ページ範囲:P.1521 - P.1524
文献購入ページに移動1.はじめに
心房細動は心房が440~650/分の頻度で無秩序に興奮し,この無秩序な心房興奮の一部が房室結節を経由して心室に不規則に伝わるため,心室の興奮も不規則となる.心房細動は期外収縮についで頻度の多い不整脈であり,加齢により増加する.健常人の0.2~3.0%1,2)にみられ,65歳以上では5.9%3)と報告されている.背景疾患としては,僧帽弁狭窄症などの僧帽弁疾患,心房中隔欠損症などの先天性心疾患,リウマチ性心疾患,虚血性心疾患,高血圧,甲状腺機能亢進症,呼吸器疾患などが挙げられるが,基礎疾患が明瞭でない,いわゆる特発性心房細動(lone atrial fibrilla-tion)も少なくない.本稿では心房細動の臨床症状・検査・治療について概説する.
心房細動は心房が440~650/分の頻度で無秩序に興奮し,この無秩序な心房興奮の一部が房室結節を経由して心室に不規則に伝わるため,心室の興奮も不規則となる.心房細動は期外収縮についで頻度の多い不整脈であり,加齢により増加する.健常人の0.2~3.0%1,2)にみられ,65歳以上では5.9%3)と報告されている.背景疾患としては,僧帽弁狭窄症などの僧帽弁疾患,心房中隔欠損症などの先天性心疾患,リウマチ性心疾患,虚血性心疾患,高血圧,甲状腺機能亢進症,呼吸器疾患などが挙げられるが,基礎疾患が明瞭でない,いわゆる特発性心房細動(lone atrial fibrilla-tion)も少なくない.本稿では心房細動の臨床症状・検査・治療について概説する.
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