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文献概要
今月の主題 心電図 話題
不整脈の非薬物療法
著者: 加治良一1 植田典浩1
所属機関: 1九州大学医学部第一内科
ページ範囲:P.1525 - P.1528
文献購入ページに移動1.はじめに
過去10年間の不整脈治療では,非薬物療法の分野で著しい進歩がみられた.その中でも,頻脈性不整脈に対する高周波カテーテルアブレーション1)と心室頻拍や心室細動に対する植込み型除細動器の導入2)が大きな話題である.この進歩の背景には,従来の薬物療法の限界性が示されてきたことも関与している.この代表的な報告がCAST(The Cardiac Arrhythmia Suppression Trial)と呼ばれる大規模臨床試験で,心筋梗塞後慢性期の心室性期外収縮に対し抗不整脈を使用したところ,偽薬(placebo)を投与した群よりも生命予後が不良であった,というショッキングな内容である3).非薬物療法には本来手術療法も含まれるが,本稿では高周波カテーテルアブレーションと植込み型除細動器について概説する.
過去10年間の不整脈治療では,非薬物療法の分野で著しい進歩がみられた.その中でも,頻脈性不整脈に対する高周波カテーテルアブレーション1)と心室頻拍や心室細動に対する植込み型除細動器の導入2)が大きな話題である.この進歩の背景には,従来の薬物療法の限界性が示されてきたことも関与している.この代表的な報告がCAST(The Cardiac Arrhythmia Suppression Trial)と呼ばれる大規模臨床試験で,心筋梗塞後慢性期の心室性期外収縮に対し抗不整脈を使用したところ,偽薬(placebo)を投与した群よりも生命予後が不良であった,というショッキングな内容である3).非薬物療法には本来手術療法も含まれるが,本稿では高周波カテーテルアブレーションと植込み型除細動器について概説する.
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