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今月の主題 21世紀に向けての寄生虫症 総説
寄生虫症の症候と臨床検査
著者: 大西健児1
所属機関: 1東京都立墨東病院感染症科
ページ範囲:P.1583 - P.1588
文献購入ページに移動 寄生虫はその感染部位によってさまざまな症状を呈するが,普段出会う頻度の最も高い症状は消化管系感染の下痢であり,便の細菌培養検査とともに便の原虫検査や蠕虫卵の検査が必要である.最も注意しなければならない症状は熱帯や亜熱帯と関連した発熱であり,マラリア検査を血液の細菌培養検査とともに行わなければならない.最近は国内でのHIV感染者の増加につれ,それに合併するトキソプラズマ症やクリプトスポリジウム症が増加している.
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