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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 21世紀に向けての寄生虫症 技術解説

下痢便を軽視するな―CryptosporidiumとCyclosporaの検査法

著者: 井関基弘1 木俣勲1

所属機関: 1大阪市立大学医学部医動物学研究室

ページ範囲:P.1603 - P.1609

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 CryptosporidiumとCyclosporaは,ともに胞子虫綱,Coccidium類に属する腸管寄生原虫で,激しい下痢の原因になる.患者の下痢便には多数のオーシストが排出される.診断は便検査でオーシストを検出すればよい.ホルマリン―エーテル法など,通常の原虫・虫卵検査法では検出や確定ができない.Cryptosporidiumにはショ糖遠心沈殿浮遊法や抗酸染色法など,Cyclosporaには発育像や自家蛍光の観察が必須である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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