文献詳細
文献概要
シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
Allele Specific PCR(ASPCR)法
著者: 成澤邦明1
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科遺伝病学分野
ページ範囲:P.1641 - P.1647
文献購入ページに移動はじめに
Allele Specific PCR(ASPCR)法はPCRとアガロース電気泳動とを組み合わせた方法であり,既知の病因小変異(ミスセンス変異,ナンセンス変異,スプライシングの障害,小さな欠失など)の検出や一塩基置換型遺伝子多型(SNP)を調べるのに極めて有用な方法である.簡便で,再現性があり,経済的な方法として繁用されている.この方法は1989年にWuら1),Newtonら2),Sarkarら3),Okayamaら4)によってほぼ同時に報告され,各々が独立して命名したことからallele-specific polymerase chain reaction(ASPCR)法,amplification refractory mutation system(ARMS)法,PCR amplification of specific a1leles(PASA)法,allele-specific amplification(ASA)法など複数の名が用いられている.本稿ではASPCR法として述べることにする.
Allele Specific PCR(ASPCR)法はPCRとアガロース電気泳動とを組み合わせた方法であり,既知の病因小変異(ミスセンス変異,ナンセンス変異,スプライシングの障害,小さな欠失など)の検出や一塩基置換型遺伝子多型(SNP)を調べるのに極めて有用な方法である.簡便で,再現性があり,経済的な方法として繁用されている.この方法は1989年にWuら1),Newtonら2),Sarkarら3),Okayamaら4)によってほぼ同時に報告され,各々が独立して命名したことからallele-specific polymerase chain reaction(ASPCR)法,amplification refractory mutation system(ARMS)法,PCR amplification of specific a1leles(PASA)法,allele-specific amplification(ASA)法など複数の名が用いられている.本稿ではASPCR法として述べることにする.
掲載誌情報