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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻13号

1999年12月発行

文献概要

トピックス

環境ホルモンと子宮内膜症

著者: 堤治1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院産科婦人科

ページ範囲:P.1657 - P.1659

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1.はじめに
 環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)の人体へのリスクがメディアにも連日取り上げられ,健康への影響が危惧されている.環境ホルモンは「動物の生体内に取り込まれた場合に,本来,その生体内で営まれる正常なホルモン(主としてエストロゲン)作用に影響を与える外因性の物質」と定義される1).野性動物や動物実験から,環境ホルモンは微量でも生殖機能への影響があることが明らかになり,ヒトでも近年増加している子宮内膜症1)との関連が示唆されている.ここでは主な環境ホルモンとその作用機構にふれたうえで,子宮内膜症とダイオキシンに関する最近の研究動向を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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