文献詳細
文献概要
今月の主題 深在性真菌症 話題
新しい抗真菌薬の展開―現在開発中のものも含めて
著者: 小川正俊1
所属機関: 1ファイザー製薬株式会社中央研究所細菌研究室
ページ範囲:P.185 - P.191
文献購入ページに移動1.はじめに
深在性真菌症は死亡率の高い重篤な感染症であり,近年,その発生頻度は増加の一途をたどっていると言われている.また多くは悪性腫瘍,自己免疫疾患などの基礎疾患,広域抗生物質,ステロイド剤,抗腫瘍剤,免疫抑制剤,さらに留置カテーテルなどの使用などの何かが原因で,免疫不全に陥った患者に発生しやすく,また臓器移植などのimmunocompromised hostや最近わが国でも増加してきたAIDS患者などに,その発生頻度が増加の一途をたどってきている.
これらの真菌症対策に,多くの薬剤が臨床に供されているが,全身性真菌症に有効でかつ安全性の高い薬剤は,現在までにアムホテリシンB,フルシトシン,フルコナゾール,ミコナゾール,およびイトラコナゾールの5剤と数少ないのが現状である.
深在性真菌症は死亡率の高い重篤な感染症であり,近年,その発生頻度は増加の一途をたどっていると言われている.また多くは悪性腫瘍,自己免疫疾患などの基礎疾患,広域抗生物質,ステロイド剤,抗腫瘍剤,免疫抑制剤,さらに留置カテーテルなどの使用などの何かが原因で,免疫不全に陥った患者に発生しやすく,また臓器移植などのimmunocompromised hostや最近わが国でも増加してきたAIDS患者などに,その発生頻度が増加の一途をたどってきている.
これらの真菌症対策に,多くの薬剤が臨床に供されているが,全身性真菌症に有効でかつ安全性の高い薬剤は,現在までにアムホテリシンB,フルシトシン,フルコナゾール,ミコナゾール,およびイトラコナゾールの5剤と数少ないのが現状である.
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