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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻2号

1999年02月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

受容体型キナーゼ

著者: 廣田誠一1 北村幸彦1

所属機関: 1大阪大学医学部病理学講座

ページ範囲:P.215 - P.220

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はじめに
 細胞の分化・増殖や組織の発生には,さまざまな増殖因子とその受容体(レセプター)とが関与している.TGF―βスーパーファミリーの受容体はセリン・スレオニンキナーゼ型受容体であるが,そのほかの増殖因子の受容体はほとんどがチロシンキナーゼ型受容体であり,増殖因子が結合することにより受容体の細胞質内領域に存在するチロシンキナーゼが活性化される.
 本稿では,受容体型チロシンキナーゼの構造とシグナル伝達機構について概説した後,遺伝子の突然変異による受容体型チロシンキナーゼの活性変化の検出の貝体例について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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