icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻4号

1999年04月発行

文献概要

今月の主題 原発性免疫不全症 病因解析

X連鎖無γグロブリン血症

著者: 金兼弘和1 宮脇利男1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部小児科

ページ範囲:P.425 - P.428

文献購入ページに移動
 低γグロブリン血症を呈する原発性免疫不全症の多くにX連鎖無γグロブリン血症(XLA)がある.その原因遺伝子がBruton's tyrosine kinase(Btk)と同定され,遺伝子解析が行われるようになってきた.しかし遺伝子解析は時間と労力を要するため,われわれはフローサイトメトリーによるXLAの患者・保因者診断法を開発した.これまでの解析により,わが国において少なくとも90家系以上のXLAが存在することが明らかとなった.また家族歴の全くない症例や明らかな低γグロブリン血症を示さない症例などの非典型的なXLAが少なからず存在することも明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?