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文献概要
今月の主題 原発性免疫不全症 話題
ADA欠損症に対する遺伝子治療の現況
著者: 川村信明1
所属機関: 1北海道大学医学部小児科
ページ範囲:P.455 - P.457
文献購入ページに移動1.はじめに
遺伝子治療は,1990年に米国で開始されてから癌,AIDS患者を中心に多数例で施行されてきたが,その大部分で期待された臨床効果が得られず,さらなる基礎的研究が求められているのが現状である.その中で,ADA欠損症はある程度の治療効果が得られている数少ない疾患である.
本稿では,筆者らが実施した遺伝子治療の結果を含めて,これまでに施行されたADA欠損症に対する遺伝子治療についてその概略を解説し,現時点における遺伝子治療の効果と問題点について言及したい.
遺伝子治療は,1990年に米国で開始されてから癌,AIDS患者を中心に多数例で施行されてきたが,その大部分で期待された臨床効果が得られず,さらなる基礎的研究が求められているのが現状である.その中で,ADA欠損症はある程度の治療効果が得られている数少ない疾患である.
本稿では,筆者らが実施した遺伝子治療の結果を含めて,これまでに施行されたADA欠損症に対する遺伝子治療についてその概略を解説し,現時点における遺伝子治療の効果と問題点について言及したい.
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