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今月の表紙 血液・リンパ系疾患の細胞形態シリーズ・17
骨髄異形成症候群
著者: 栗山一考1 朝長万左男2
所属機関: 1長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設分子医療部門分子治療研究分野 2長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設
ページ範囲:P.486 - P.487
文献購入ページに移動広く鉄芽球性貧血として知られている環状鉄芽球を認める不応性貧血(refractory anemia withringed sideroblast;RARS)は,末梢血液像おいて小球性低色素性の赤血球と正球性の赤血球の混在したdimorphismを認めることが診断の契機となることがある(図1).骨髄像は赤芽球過形成のことが多く図2に示すように赤芽球の原形質には空胞を認めるものがある.また中央部には偽ペルゲル核異常を示す好中球を認める.鉄染色像では赤芽球の核周囲に青く染色された鉄顆粒を環状に認める(図3).RARSではこの環状鉄芽球を15%以上有するとされている.
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