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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻5号

1999年05月発行

今月の主題 結核

技術解説―抗酸菌検査法

培養検査―液体培地を用いた方法

著者: 斉藤宏1 山根誠久2

所属機関: 1国立療養所宮崎東病院検査科 2琉球大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.521 - P.526

文献概要

 Middlebrook 7H9などのブロス液体培地を用いた結核菌の培養が,迅速化へ向け不可欠となってきた.ブロス液体培地の採用には,有効な喀痰前処理法が前提となるが,報告されているNALC-NaOH法では雑菌の混入発育が多く,実際的ではない.われわれはsemi-alkaine protease(SAP)を併用するSAP-NALC-NaOH法を考案し,満足できる結果を得ている.ブロス液体培地の採用で,小川培地よりも30~40%高い陽性率と培養の早期に抗酸菌陽性を判定することができるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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