文献詳細
今月の主題 結核
話題
文献概要
1.はじめに
これまでわが国で用いてきた結核菌の薬剤感受性試験法(耐性)は,1%小川卵培地を基礎培地とした固定濃度法である.これに対し,多くの諸外国ではLöwenstein-Jensen卵培地(L-J培地),Middlebrook寒天または液体培地を基礎培地とした比率法を用いてい1,2).結核病学会では1996年に薬剤耐性検査検討委員会を設置して検討を重ねた.1997年に同委員会から以下に示すような新しい検査法が提案された3).提案された試験法は小川培地を用いる比率法であり,結核菌の感受性試験に限定したものである.非結核性抗酸菌の試験についてはこの委員会で検討していない.以下に提案された新しい考え方を記述する.
これまでわが国で用いてきた結核菌の薬剤感受性試験法(耐性)は,1%小川卵培地を基礎培地とした固定濃度法である.これに対し,多くの諸外国ではLöwenstein-Jensen卵培地(L-J培地),Middlebrook寒天または液体培地を基礎培地とした比率法を用いてい1,2).結核病学会では1996年に薬剤耐性検査検討委員会を設置して検討を重ねた.1997年に同委員会から以下に示すような新しい検査法が提案された3).提案された試験法は小川培地を用いる比率法であり,結核菌の感受性試験に限定したものである.非結核性抗酸菌の試験についてはこの委員会で検討していない.以下に提案された新しい考え方を記述する.
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