icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻5号

1999年05月発行

文献概要

今月の主題 結核 話題

日本結核病学会から提案された新しい薬剤感受性試験法

著者: 阿部千代治1

所属機関: 1(財)結核予防会結核研究所基礎研究部

ページ範囲:P.551 - P.553

文献購入ページに移動
1.はじめに
 これまでわが国で用いてきた結核菌の薬剤感受性試験法(耐性)は,1%小川卵培地を基礎培地とした固定濃度法である.これに対し,多くの諸外国ではLöwenstein-Jensen卵培地(L-J培地),Middlebrook寒天または液体培地を基礎培地とした比率法を用いてい1,2).結核病学会では1996年に薬剤耐性検査検討委員会を設置して検討を重ねた.1997年に同委員会から以下に示すような新しい検査法が提案された3).提案された試験法は小川培地を用いる比率法であり,結核菌の感受性試験に限定したものである.非結核性抗酸菌の試験についてはこの委員会で検討していない.以下に提案された新しい考え方を記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?