文献詳細
今月の主題 結核
話題
文献概要
1.はじめに
わが国の結核対策の体系は,ツベルクリン反応検査(以下,ツ反応)で感染の有無を判定し,未感染者はBCGワクチンを接種して発病を予防し,既感染者にはX線と喀痰検査で発病の有無を診断することを基本にしてきた.
感染の有無を診断するためのツ反応は,本来は陰性なら未感染,陽性ならば既感染という図式であったが,主として2つの理由から混乱をきたしている.その1つは既往のBCG接種による影響であり,もう一方は既感染率の低下による偽陽性の増加である.
わが国の結核対策の体系は,ツベルクリン反応検査(以下,ツ反応)で感染の有無を判定し,未感染者はBCGワクチンを接種して発病を予防し,既感染者にはX線と喀痰検査で発病の有無を診断することを基本にしてきた.
感染の有無を診断するためのツ反応は,本来は陰性なら未感染,陽性ならば既感染という図式であったが,主として2つの理由から混乱をきたしている.その1つは既往のBCG接種による影響であり,もう一方は既感染率の低下による偽陽性の増加である.
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