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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻5号

1999年05月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

プリオン病

著者: 古川ひさ子1 堂浦克美1

所属機関: 1九州大学医学部附属脳神経病研究施設病理部門

ページ範囲:P.567 - P.572

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はじめに
 Creutzfeldt-Jakob病(CJD),Gerstmann-Sträuss-ler-Scheinker症候群(GSS),クールー,致死性家族性不眠症(fatal familial insomnia;FF1)はヒトのプリオン病である.これらはいずれも進行性の神経変性疾患であり,その発症には蛋白性感染粒子"プリオン"(prion:proteinaceous infectious particle)が重要な役割を果たしているとされている1).このうち表1に示すようにCJDの一部とGSS,FFIは家族性に発症し,プリオン蛋白遺伝子変異を伴う.本稿ではこれら家族性プリオン病の臨床上の特徴と遺伝子診断の実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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