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文献概要
シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編
大腸癌の遺伝子診断
著者: 松村雅幸1 東郷剛一1
所属機関: 1朝日生命成人病研究所消化器科
ページ範囲:P.573 - P.577
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食生活の欧米化に伴い,わが国でも大腸癌の頻度が増加している.一方で大腸ファイバーを用いた診断法とポリペクトミーなど治療法の進歩により,早期の大腸癌の発見率も向上しつつある.
本稿では画像を中心とした臨床的診断とは別に,現在までに得られた分子生物学的知見を基に大腸癌の診断を行う"遺伝子診断"についてこれまでの報告と概説を行いたいと思う.その目的には遺伝的に大腸腫瘍をきたす家系から発病の危険度をいかに評価するかという点や,簡単に採取できる組織や体液を用いて癌転移の危険度や患者の予後を予測するものが含まれる.以下に順に解説したい.
食生活の欧米化に伴い,わが国でも大腸癌の頻度が増加している.一方で大腸ファイバーを用いた診断法とポリペクトミーなど治療法の進歩により,早期の大腸癌の発見率も向上しつつある.
本稿では画像を中心とした臨床的診断とは別に,現在までに得られた分子生物学的知見を基に大腸癌の診断を行う"遺伝子診断"についてこれまでの報告と概説を行いたいと思う.その目的には遺伝的に大腸腫瘍をきたす家系から発病の危険度をいかに評価するかという点や,簡単に採取できる組織や体液を用いて癌転移の危険度や患者の予後を予測するものが含まれる.以下に順に解説したい.
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