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T細胞でのアレルギー誘導の制御
著者: 星岡明1 河野陽一2
所属機関: 1千葉市立海浜病院小児科 2千葉大学医学部小児科
ページ範囲:P.580 - P.582
文献購入ページに移動1.はじめに
気管支喘息などのアレルギー疾患の炎症部位には,好酸球,肥満細胞,Tリンパ球などが浸潤している.このうち,アレルギー反応の誘導にはTリンパ球が,組織障害には女子酸球や肥満細胞が重要な役割を果たしている.従来のアレルギー治療薬は,好酸球や肥満細胞などのエフェクター細胞の機能を抑制することを目標に開発されてきた.しかし,アレルギー性炎症にかかわるさまざまなサイトカインについての研究が進展しTh1とTh2という概念が認知されるに至り,アレルゲンに対する免疫応答の方向性を決定するT細胞に焦点を当てたアレルギー制御が注目されている.
気管支喘息などのアレルギー疾患の炎症部位には,好酸球,肥満細胞,Tリンパ球などが浸潤している.このうち,アレルギー反応の誘導にはTリンパ球が,組織障害には女子酸球や肥満細胞が重要な役割を果たしている.従来のアレルギー治療薬は,好酸球や肥満細胞などのエフェクター細胞の機能を抑制することを目標に開発されてきた.しかし,アレルギー性炎症にかかわるさまざまなサイトカインについての研究が進展しTh1とTh2という概念が認知されるに至り,アレルゲンに対する免疫応答の方向性を決定するT細胞に焦点を当てたアレルギー制御が注目されている.
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