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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻8号

1999年08月発行

文献概要

今月の主題 輸血検査 話題

アルブミン製剤の有効性に関するCochrane報告

著者: 高本滋1

所属機関: 1愛知医科大学輸血部

ページ範囲:P.902 - P.907

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1.はじめに
 従来,ショック,火傷,低アルブミン血症などはアルブミン投与の適応1~3)であり,アルブミン投与による治療効果の向上,結果としての救命率の上昇が期待されていた.しかしながら,1998年7月,英国の"Cochrane Injuries Group Albu-min Reviewers"より,重症患者の治療に際し,アルブミン投与がかえって死亡率を上昇させるという,まさにショッキングな報告4)が発表された.以降,欧米を中心に本論文の妥当性,信頼性についての議論5~8)が起こっている.
 本稿では"Cochrane報告"を概説するとともに,その問題点などを指摘したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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