icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻8号

1999年08月発行

文献概要

今月の主題 輸血検査 話題

HIV感染における長期未発症者―わが国における実態を踏まえ

著者: 三間屋純一1

所属機関: 1静岡県立こども病院血液腫瘍科兼血液管理室

ページ範囲:P.908 - P.912

文献購入ページに移動
1.はじめに
 HIV感染後無治療にもかかわらず10数年以上経過してもAIDSを発症しない長期未発症者(long-term non-progressor;以下LTNP)の存在が,世界的に注目を集めている図1~4)).これらの症例ではCD4リンパ球数が500cells/μl以上と比較的免疫能が保たれ,しかも血清中ならびにPBMCs (peripheral-blood mono-nuclear cells)中のウイルスDNA量が低値を示すことが特徴とされている5,6).本稿では,その定義,特徴,要因およびわが国におけるLTNPの実態について概説することとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?