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今月の主題 輸血検査 話題
HIV感染における長期未発症者―わが国における実態を踏まえ
著者: 三間屋純一1
所属機関: 1静岡県立こども病院血液腫瘍科兼血液管理室
ページ範囲:P.908 - P.912
文献購入ページに移動1.はじめに
HIV感染後無治療にもかかわらず10数年以上経過してもAIDSを発症しない長期未発症者(long-term non-progressor;以下LTNP)の存在が,世界的に注目を集めている図1~4)).これらの症例ではCD4+リンパ球数が500cells/μl以上と比較的免疫能が保たれ,しかも血清中ならびにPBMCs (peripheral-blood mono-nuclear cells)中のウイルスDNA量が低値を示すことが特徴とされている5,6).本稿では,その定義,特徴,要因およびわが国におけるLTNPの実態について概説することとする.
HIV感染後無治療にもかかわらず10数年以上経過してもAIDSを発症しない長期未発症者(long-term non-progressor;以下LTNP)の存在が,世界的に注目を集めている図1~4)).これらの症例ではCD4+リンパ球数が500cells/μl以上と比較的免疫能が保たれ,しかも血清中ならびにPBMCs (peripheral-blood mono-nuclear cells)中のウイルスDNA量が低値を示すことが特徴とされている5,6).本稿では,その定義,特徴,要因およびわが国におけるLTNPの実態について概説することとする.
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