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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻8号

1999年08月発行

文献概要

トピックス

筋交感神経活動

著者: 岩瀬敏1 間野忠明1

所属機関: 1名古屋大学環境医学研究所自律神経

ページ範囲:P.927 - P.932

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1.はじめに
 ヒトにおける筋交感神経活動(muscle sympa-thetic nerve activity;MSNA)は,ヒトの末梢神経内の筋神経束からマイクロニューログラフィーにより記録される.MSNAは細動脈の括約筋を支配し,圧受容器反射の影響を強く受け,ヒトの血圧制御に重要な役割を果たす(図1).
 MSNAは,1968年にHagbarthら1)により最初に記録され,皮膚交感神経活動(SSNA)と同様にWallinら2)のグループにより詳細に研究されたが,1980年代にアメリカにおいてその手法が導入され3),多くの研究者が研究手段としている.MSNAは,SSNAとは別々に記録されるが,その記録方法は同様であるので,前回のSSNAの記録方法を参照されたい.本稿においては,MSNAの特徴と臨床応用について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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