icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻10号

2000年10月発行

文献概要

今月の主題 脂質代謝関連検査項目についての再検討 各論

Lp(a)測定の臨床的意義

著者: 奥村太郎1 一瀬白帝1

所属機関: 1山形大学医学部分子病態学講座

ページ範囲:P.1085 - P.1090

文献購入ページに移動
 Lp(a)の最も重要な臨床的意義は,動脈硬化性疾患の危険因子となることである.近年,アポ(a)遺伝子の解明が進んだので,単に血中濃度を論じるだけでなく,アポ(a)のフェノタイプや遺伝子多型も考慮して病原性を判定できるようになりつつある.また,Lp(a)の血中濃度はほぼ遺伝的に決定されているので,予防医学の面からも重要であり,Lp(a)濃度を低下させる有効な薬剤が開発されれば,動脈硬化性疾患の予防につながるものと期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?