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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻10号

2000年10月発行

文献概要

今月の主題 脂質代謝関連検査項目についての再検討 技術

レムナント様リポ蛋白コレステロール

著者: 中野隆光1

所属機関: 1(株)日本抗体研究所学術部

ページ範囲:P.1114 - P.1120

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 レムナント様リポ蛋白コレステロール(RLP-C)測定法はレムナントを定量的に測定できる世界で初めての検査法として開発された.抗アポA-Iモノクローナル抗体(H-12)でカイロミクロン(CM)とHDLとを,また抗アポB-100モノクローナル抗体(JI-H)でVLDLとLDLとを吸着除去し,残りのCMレムナントとVLDLレムナントのコレステロールを測定する方法である.RLP-C値とmid-bandおよびIDLとの相関が認められた.冠動脈疾患患者ではRLP-C値の高値が認められ,糖尿病患者,腎透析患者でもRLP-C値の高値が認められた.RLP-C測定の臨床的有用性は,今後欧米での大規模臨床試験の結果からもさらに明確になると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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