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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻10号

2000年10月発行

文献概要

私のくふう

パップペンを用いた細胞診標本の作製

著者: 川西なみ紀1 上坊江知美1 波多秀明1 平岡春光1 則松良明2

所属機関: 1三原市医師会病院 2倉敷中央病院

ページ範囲:P.1134 - P.1134

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1.はじめに
 尿,体腔液などの液状検体での標本作製はオートスメアがない施設の場合,すり合わせ法や引きガラス法で作製しているのが一般的である.しかし,それらの方法はオートスメア法のように塗抹の範囲が一定でなく,スライドガラス全面に塗抹される傾向にあるため,鏡検しにくい,時間を要するなどの問題がある.われわれは,上記問題点の改善のため,免疫染色時に使用しているパップペン(大同産業社)を用い,スライドガラス上に非親水性の型枠を作り,枠中に沈渣を塗抹,スプレー式固定液:メルコフイックス(メルクジャパン社)で固定したパップペン枠標本を作製した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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