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特集 細胞診―21世紀への展望 第1章 細胞診―現状の問題点と今後の方向性
8.細胞診の精度管理
著者: 廣川満良1
所属機関: 1徳島大学医学部第一病理
ページ範囲:P.1199 - P.1201
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細胞診の精度管理(quality assurance, quality con-trol, quality improvement, quality management)とは業務の正確さ,円滑さを図るための手段であり,標本作成に至るまでの過程は一般工場で作る製品の品質管理とほぼ同様である.しかし,診断学の分野ではその診断が正しいか否かを判断する絶対的基準がないためにいろいろな方法を利用して確認し,常に診断の精度を向上させていくことといえる1,2).わが国では欧米と比べ細胞診の精度管理を実施している施設はまだ少ないが,患者に対する質の高い医療を行うためには必ず実施されなければならないものである.
細胞診の精度管理(quality assurance, quality con-trol, quality improvement, quality management)とは業務の正確さ,円滑さを図るための手段であり,標本作成に至るまでの過程は一般工場で作る製品の品質管理とほぼ同様である.しかし,診断学の分野ではその診断が正しいか否かを判断する絶対的基準がないためにいろいろな方法を利用して確認し,常に診断の精度を向上させていくことといえる1,2).わが国では欧米と比べ細胞診の精度管理を実施している施設はまだ少ないが,患者に対する質の高い医療を行うためには必ず実施されなければならないものである.
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