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MALTリンパ腫における出現細胞の多様性
著者: 望月衛1
所属機関: 1戸田中央総合病院病理部
ページ範囲:P.1211 - P.1211
文献購入ページに移動 MALTリンパ腫(mucosa-associated lymphoidtissue lymphoma)は胃・腸・甲状腺・唾液腺・肺などの上皮組織と密な関連を示すリンパ装置を持った臓器(節外性臓器)に発生する悪性リンパ腫である.細胞学的にはcentrocyte (small cleaved cell)に類似し,核にわずかなくびれを持つ中型リンパ球大の異型リンパ球が出現する.その多くは低悪性度のBリンパ腫である.
悪性リンパ腫の細胞学的診断基準の1つとして出現腫瘍細胞の単調増殖がある.しかし,腫瘍細胞そのものが多彩であったり,背景に反応性リンパ球浸潤が多い場合,反応性・炎症性変化との鑑別に苦慮することがあり,免疫組織化学・分子生物学的手段に頼らなければならない場合も多い.特に,MALTリンパ腫を含む節外性リンパ腫では出現細胞が多彩である症例が多いようにみうけられる.しかし,この点を系統的に証明した報告は私の知る限りではない.
悪性リンパ腫の細胞学的診断基準の1つとして出現腫瘍細胞の単調増殖がある.しかし,腫瘍細胞そのものが多彩であったり,背景に反応性リンパ球浸潤が多い場合,反応性・炎症性変化との鑑別に苦慮することがあり,免疫組織化学・分子生物学的手段に頼らなければならない場合も多い.特に,MALTリンパ腫を含む節外性リンパ腫では出現細胞が多彩である症例が多いようにみうけられる.しかし,この点を系統的に証明した報告は私の知る限りではない.
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