icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻11号

2000年10月発行

文献概要

特集 細胞診―21世紀への展望 第2章 検診・外来診療における細胞診の役割

3.乳癌検診

著者: 馬場紀行1

所属機関: 1東京共済病院乳腺外科

ページ範囲:P.1217 - P.1221

文献購入ページに移動
はじめに
 現在乳癌検診は老人健診の一環として行われているが,いまだに視触診が中心であり,乳房の診察に手慣れた医師が検診を担当しているとは限らず,精度上問題があるといわれて久しい.最近になってようやくマンモグラフィーなどの画像診断を併用して,視触診による不備をカバーしようという動きが本格化してきた.細胞診は乳癌検診においては,婦人科検診のように一次検診の場で多用されることはない.視触診で腫瘤を触知するか,乳頭分泌が認められる患者に対して,二次検査(精密検査)の一項目として施行されるのが一般的である.本稿を執筆するに当たって乳腺診療に携わる専門医としてこれからの乳癌検診のありかたと,細胞診の役割について私見を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?