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一口メモ
子宮頸部微小浸潤扁平上皮癌
著者: 塩田充1
所属機関: 1近畿大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.1240 - P.1240
文献購入ページに移動 子宮頸癌の進行期については1999年に行う登録(1998年1月以降の症例)より新規約が用いられている.この新規約は1994年MontrealにおけるFIGO(International Federation of Gynecology andObstetrics)のCancer Committeeで決定された分類を一部修正して採用されたものである.
新規約の特徴はI期の定義変更であるが,Ia期は間質浸潤の深さが5mm,縦軸方向の幅が7mmを超えないものと規定し,亜分類として間質浸潤の深さが3mm以内のもの(Ia 1期,図1)と間質浸潤の深さが3mmを超えるが5mm以内のもの(Ia 2期,図2)とに分けられた.すなわち,旧規約における微小浸潤癌は新規約によればIa I期にほぼ相当する.また,浸潤の深さが5mmのものまでが微小浸潤扁平上皮癌に含まれるため,Ia期症例全体としては旧規約の基準に基づく場合よりも広い範囲を包括することとなった.臨床的にはIa 1期ではリンパ節転移を認めないが,Ia 2期では9.7%の症例にリンパ節転移を認めている1).
新規約の特徴はI期の定義変更であるが,Ia期は間質浸潤の深さが5mm,縦軸方向の幅が7mmを超えないものと規定し,亜分類として間質浸潤の深さが3mm以内のもの(Ia 1期,図1)と間質浸潤の深さが3mmを超えるが5mm以内のもの(Ia 2期,図2)とに分けられた.すなわち,旧規約における微小浸潤癌は新規約によればIa I期にほぼ相当する.また,浸潤の深さが5mmのものまでが微小浸潤扁平上皮癌に含まれるため,Ia期症例全体としては旧規約の基準に基づく場合よりも広い範囲を包括することとなった.臨床的にはIa 1期ではリンパ節転移を認めないが,Ia 2期では9.7%の症例にリンパ節転移を認めている1).
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