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特集 細胞診―21世紀への展望 第4章 判定の実際
1.脳:脳腫瘍迅速診断での対応
著者: 小林省二1
所属機関: 1香川医科大学附属病院病理部
ページ範囲:P.1274 - P.1277
文献購入ページに移動はじめに
手術中における迅速病理診断は,画像による病変の術前診断や治療方法の目覚しい進歩に伴い,ますますその必要性と重要性が高まってきた.なかでも脳腫瘍の手術中における迅速診断は手術範囲の決定や放射線療法の選択に必須の検査であり,その診断の正確さが要求される.しかし脳腫瘍の凍結標本は診断に必要で十分なものを作製することが困難であることが多く,診断病理医にとって悩みの種であった.しかし脳腫瘍の圧挫組織による細胞診断が取り入れられ,凍結切片の欠点が補われるとともに,細胞像からの新しい所見が得られるようになり,脳腫瘍の迅速診断は質的に大きく進歩したと言うことができる.
手術中における迅速病理診断は,画像による病変の術前診断や治療方法の目覚しい進歩に伴い,ますますその必要性と重要性が高まってきた.なかでも脳腫瘍の手術中における迅速診断は手術範囲の決定や放射線療法の選択に必須の検査であり,その診断の正確さが要求される.しかし脳腫瘍の凍結標本は診断に必要で十分なものを作製することが困難であることが多く,診断病理医にとって悩みの種であった.しかし脳腫瘍の圧挫組織による細胞診断が取り入れられ,凍結切片の欠点が補われるとともに,細胞像からの新しい所見が得られるようになり,脳腫瘍の迅速診断は質的に大きく進歩したと言うことができる.
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